君はまさしく毒薬。

でもやめられない。

あぁ俺を狂わせるドラッグ




毒薬

「っはっ・・・んっ・・・」

俺と同じ、ううん。俺よりずっと綺麗な黒髪が舞った。

すげえ綺麗で、

俺をいけないところまで追い詰める。



「はっ・・あっ・・・あぁっ!かず、まっ・・・」

何時もとは全然違う。

そこいらの女よりずっと綺麗な声。

他の声をしっているワケじゃないけれど。




好きなアーティストの曲を聴いてるよりもずっと楽しい。




「そこっ・・・はっ・・・もっと、奥ぅっ・・・」

俺を惑わせる嬌声はまさしくドラッグで。

俺をいけない所まで連れて行く。






それは、決して犯罪ではないけれど。
そう、俺たちはただ、好きな人と好きなことをしているだけで。

お互いが了承済みで。

まあ世間に良い目で見られなくても
日本国憲法には引っ掛ってないはずだ。

まあ法を犯していてもきっと続けているだろうけど。



いまなら、少しだけ。
そう少しだけだけど、ドラッグ中毒者の気持ちが分かる。

絶対やめられない。
こんな天国味わったのなら。
ドラッグがこれと同じような天国に連れていってくれるというなら、
きっと俺は辞められはしないだろう。

たとえその先に地獄が待っていても。








「っ・・」
「はっ、一馬、限界?」
「あぁ・・・」
「いいよ、イけよ。俺んなかで」




こんな声で。

「はっ、やぁっ!あ、あっ、あっ!」

こんな身体で。

「あっ、あっ、ああぁぁぁっっー!」

俺を誘い続ける悪魔がいる。




「っ・・・くっ・・・」
「んっ・・・」

俺を地獄という名の天国に連れて行く悪魔がいる。




「まだ、抜くなよ?」






「もっかい、シようぜ?一馬」





貴方に毒杯を捧げられても、俺は喜んでそれを飲み干すだろう。








+END+
これ、切ないんですかね?
真田さんが危ない域までいってしまいました!
危ないよっっ!
ってことで、まあ切ないって事にしときましょう。
なんか幸せってかホノボノではないでしょう。コレ(苦笑




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