その日、俺の中から何かが消えてなくなった

●●遠い記憶●●●




いったい、あれはなんだったんだろう。
いつも考え事をするために行っていた公園。
そこで見た謎の光

誰かが、光の中に吸い込まれて言ったような気がするけれど
一体あれは誰だったの??




凄く、凄く大切な事のような気がしてならない





でも、思い出せない








あそこの公園のベンチで俺はいつも考え事をしていた
けれど、
隣に誰かいたっけ・・・??


あの公園で拾った黒の携帯
良く見れば、俺と同じ機種
色違うだけだし。






持ち主には悪いと思ったけれど、
ちょっとデーターを見せてもらう
「うーーっ、でも見なきゃ持ち主わかんないもんなぁ」
「ごめんなさいっ!!メールとかは見ません!!」
携帯に向かってそういって、折りたたみ式の携帯をあけた
「あれ、ロックしてあんじゃん」

目の前にはパスワードをいれてくださいの文字
俺はその機械的な文字とにらめっこしていたが、
ふと頭によぎった数字を入れてみる。



「1225」




なぜか、頭にその数字がよぎった。
なにか意味でもあるのか??

「12月25日???クリスマス・・・???」
でもなんか他にあったような・・・・・
考えても埒があかないと頭をふって思い切って数字を入れる。




「あ、開いちゃった」

なんと、そのまま携帯が俺の見慣れているメニュー画面になる

どうやらパスワードが当たっていたらしい。
「どうしようか・・・」

まあ、このまま悩んでいてもしかたがないよな
腹をくくって個人データを引っ張り出した





「深崎・・・籐矢・・・??トウヤ・・・っうっっ!!」


頭の奥から何かが無理やり引っ張り出される

痛い
痛い。




俺はそのままその場に倒れてしまった











深崎籐矢




それはハヤトにとって、もういつ会えるかわからない


遠い




遠い記憶




+++end+++
Hikari*suzukane
えっと、009それぞれの道の続きだったりします
これからも続く可能性大です



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